「自動トイレは安全なの?」
「事故が起きるってホント?」
猫用の自動トイレは、排泄物と猫砂を分離して処理してくれるため、忙しい飼い主さんにとって非常に便利なアイテムです。
しかし、機械であるため故障や事故が起きる可能性も考えられるでしょう。
今回の記事では猫用自動トイレで起こる事故について解説し、安全に使用するためのポイントをご紹介します。
猫用自動トイレの事故事例
過去に英国産のリッタースピナーというトイレで、中にいた猫が窒息死してしまうといった悲しい事故が発生してしまいました。
事故が起きてしまった原因や、どのような対策が必要なのかをご紹介します。
- リッタースピナーでの事故
- 事故防止の対策
リッタースピナーでの事故
今回の事故は自動トイレが転倒し、中に居た猫が出られなくなり窒息してしまいました。
帰宅したらこの状態で、中に窒息したノエルがいました。こんなことが起こるとは…取り返しつかない事故で震えが止まらない pic.twitter.com/KxUCKtPeI9
— 🎃田中/ねことこ (@Ryousuke_tanaka) March 31, 2018
リッタースピナーは、排泄物と猫砂を回転させて分離処理する構造のため、一度倒れてしまうと猫が押し返すことができないほどの重量があります。
そのため、猫が中に取り残されると窒息死してしまう恐れがあります。
現在は販売停止になっていますが、自動トイレを購入する際は転倒リスクが低い物を選ぶ必要があります。
事故防止の対策
自動トイレの事故は、トイレ自体の転倒と巻き込み事故の2種類があります。
猫用自動トイレの転倒事故を防ぐためには、まず猫がトイレを使いやすい場所に設置することが大切です。
猫がトイレを押し倒さないようにするために、壁に寄せたり固定したりし自動トイレを安定させましょう。
また、巻き込み事故を防ぐためには、猫の大きさに応じて適切なセンサー設定がされていることも重要です。
体重が軽すぎる子猫の場合、入り口のセンサーが反応せず排泄物処理装置が稼働し、巻き込まれてしまう可能性があります。
猫用自動トイレの購入ポイント
猫用自動トイレを購入する際には、事故を防ぐためのポイントや、猫がストレスなく使用できるポイントを押さえておきたいものです。
ここでは、購入時に考慮すべきポイントをいくつかご紹介します。
- トイレの設計や挟み込み防止装置の有無
- スペックや品質
トイレの設計や挟み込み防止装置の有無
トイレの構造が猫用自動トイレの安全性に大きく関わります。
安定した構造であることはもちろん、猫が簡単にトイレの中に入りやすいデザインが望ましいでしょう。
子猫の場合は自動トイレの使用は避けた方が安全で、高齢猫の場合は出入口の高さが低いものを選んであげましょう!
また、トイレが回転するタイプの場合、猫が中に取り残されることがないようにセンサーが正確に機能するかどうかも確認しましょう。
特に挟み込み防止装置が付いているかの確認は必須です。
故障や誤作動に備えて、万が一の事態に対応できる設計がされていることも重要です。
例えば、電源が切れた場合でも手動で排泄物を取り出せる機能や、猫がトイレ内で動けなくなった場合に救出できる機能が付いているトイレを選びましょう。
スペックや品質
猫用自動トイレのスペックや品質についても、事故を防ぐために確認しておくべき事項です。
電源やコードが簡単に外れないこと、自動トイレ機能が正常に作動すること、消臭効果が期待できることなどがポイントです。
また、長く使用できるように耐久性のあるものを選び、保証期間がある場合には、不具合があればすぐに対処できるため安心です。
口コミや評価を参考にして、使用者の感想や評価も確認しましょう。
事故や故障が少なく、安全性が高いと評価されているトイレを選ぶことで、安心して使用できます。
猫用自動トイレはペッツリーがおすすめ
通排泄物は底の面から落ちるように設計されてる自動トイレが多いですが、ペッツリーは背面から落ちる設計になっているため、猫が落下することを防げます。
- 底部分が広くて安定感あり、万が一倒れても猫が閉じ込められない
- 排泄物の収納を側面にすることで猫の落下と怪我を予防
- 厳しい基準の検品作業と動作テスト
- 家庭用クーラーと変わらない作動音
- 活性炭フィルターでニオイを軽減
- 回転台以外のパーツは全て水洗い可能
また、物体感知センサーが付いており猫が中に入っている場合は停止するため、巻き込み事故を防げます。
使用可能体重は1.5㎏~10㎏までです。
万が一トイレ本体が転倒しても、猫が隙間から脱出できるような設計である点もおすすめポイントです。
猫用自動トイレの注意点2つ
猫用自動トイレを使用するにあたって、注意すべきポイントがいくつかあります。
- 慣れさせる期間を設ける
- 定期的なメンテナンス
事故を防ぎ、猫がストレスフリーでトイレを使えるようにするために押さえておきたい注意点をご紹介します。
慣れさせる期間を設ける
猫用自動トイレは、従来のシステムトイレとは異なる構造のため、使い方が分からずに戸惑うことがあります。
最初は手動での操作や、猫が自動トイレの作動音に慣れるまでの間は、通常のシステムトイレと併用しましょう。
猫が自動トイレに慣れるまでの期間を設けると、ストレスを減らしトイレを上手に使えるようになります。
猫は縄張り意識が強いため、新しいトイレを無視する傾向もあるため、新しい猫用自動トイレと元々のトイレを併用し、次第に自動トイレに移行させていく方法がおすすめです。
定期的なメンテナンス
猫用自動トイレは、定期的にメンテナンスが必要です。
消耗品である猫砂や消臭剤は定期的に交換し、トイレ内部をきれいに保ちましょう。
また、故障や誤作動の原因となるモーター部分やセンサー部分の掃除も定期的に行い、故障の予防に努めてください。
メンテナンスを怠った場合、排泄物の処理が上手くいかずに衛生面や猫の健康に悪影響を与える恐れがあります。
購入時には製品の取扱説明書をよく読み、適切なメンテナンス方法を確認しましょう。
猫の自動トイレに関するよくある質問
猫用自動トイレは安全?
猫用自動トイレは安全な設計がされていますが、適切な設置やメンテナンスが必要です。
事故や故障を防ぐために、取扱説明書に従って適切な対策を行いましょう。
猫が自動トイレを倒すことはある?
設置が甘い場合、猫が自動トイレを倒す可能性があります。
猫用自動トイレは一度倒れると重たくて押し倒すことが難しい構造になっているため、壁に寄せて設置するか、固定するなどして安定性を保ちましょう。
猫用自動トイレのセンサーはどのように設定すればいい?
センサーの設定は猫の大きさやトイレのタイプによって異なるため、最適な設定を見つけるためには、猫の反応を観察しながら調整しましょう。
過敏な設定だと猫が不安になることがありますし、緩すぎる設定だと猫が中にいることに気づかずトイレが作動してしまうことがあります。
猫用自動トイレの構造はどうなってる?
猫用自動トイレの構造は各商品によって異なりますが、排泄物と猫砂を分離し処理する機能や回転する構造を持ったトイレが一般的です。
安定した構造であり、猫が簡単にトイレの中に入れるようになっていることが望ましいでしょう。
メンテナンスはどのくらいの頻度でおこなえばいい?
猫用自動トイレの定期的なメンテナンスは重要なため、本体のメンテナンスは月に1回おこないましょう。
また、消耗品の交換やトイレ内部の掃除に関しては定期的におこないましょう。
製品の取扱説明書を参考に適切なメンテナンス方法を確認し、衛生面や猫の健康を考慮した対応をしてください。
自動トイレを使ってくれない場合はどうすればいい?
自動トイレを使わない場合は、まず自動トイレに慣れてもらう所からはじめましょう。
猫は警戒心が強い生き物のため、はじめて使用する場合は、普段使っているトイレはいきなり撤去せずに、近くに置き、安心できる環境を整えてください。
猫用自動トイレは便利な反面、転倒や巻き込み事故に注意が必要
猫用自動トイレは便利で猫と飼い主にとってありがたいアイテムですが、事故や故障に注意が必要です。
選ぶ際には安全性や品質を重視し、適切な設置やメンテナンスをおこない、猫が安心して使える環境を整えましょう。
また、猫の慣れるまでの期間や、常に猫の健康を考慮した対応が重要です。
上手に猫用自動トイレを活用して、快適な猫との生活を送りましょう。