愛らしいルックスと短い足が特徴のマンチカンは、人気の高い猫種です。
しかし、その独特な体格ゆえに、健康リスクや飼育上の注意点が存在することも事実です。
この記事では、マンチカンが「かわいそう」と言われる理由を分析し、飼う前に知っておきたい注意点について詳しく解説していきます。
マンチカンとの幸せな暮らしを実現するためのポイントも紹介するので、参考にしてください。
マンチカンがかわいそうと言われる理由
マンチカンは、その愛らしい見た目とは裏腹に、以下のような理由で「かわいそう」と言われることがあります。
遺伝的な異常による健康リスク
マンチカンの短足は、突然変異によって引き起こされます。
この変異は可愛らしさの反面、関節炎・椎間板ヘルニア・呼吸器疾患などの健康リスクを高めます。
生活環境への配慮が必要
マンチカンは、高以外にもジャンプ力があり、俊敏な動きをみせます。
しかし、短足ゆえに落下によるケガのリスクが高くなります。
そのため、高い場所へのアクセスを制限するなど、生活環境を工夫する必要がでてくるでしょう。
無理な交配
マンチカンには短足以外にも足長が存在しますが、ペットショップでの人気は、折れ耳や短足のため、劣勢遺伝子同士を掛け合わせて繁殖させる必要があります。
劣勢遺伝子同士を掛け合わせると、死産や奇形といった悲しい現実が数多く待ち受けているため「マンチカンはかわいそう」との意見につながります。
もちろん見た目の好みもありますが、猫それぞれ個性があるので、見た目だけではなく性格も重視して選んであげてください。
獣医師への定期的な検診が必要
マンチカンは、他の猫種よりも健康リスクが高いため、獣医師への定期的な検診が重要です。
他の猫でも定期健診は欠かせませんが、関節への負担などを考えると小まめに動物病院を受診しておくと、はやく病気を発見できます。
マンチカンはかわいそう?骨軟骨異形成症に要注意
マンチカンは折れ耳や短足が魅力ですが、折れ耳の多くは骨軟骨異形成症という病気にかかっています。
骨軟骨異形成症は軟骨部分が固くなり、関節炎を引き起こす病気です。
我が家にもマンチカンが1匹いますが、耳折れでしたが足長の子だったためか、ペットショップで売れ残り扱いをされていました。
4歳のころに急に足を引きずり出し、動物病院を受診したところ骨軟骨異形成症と診断されました。
現在は痛みがある場合のみ痛み止めを服用していますが、年々シッポが固くなっており、関節もボコボコしてきています。
ところどころ関節炎もおきているため、急に立ち上がったりする際は、痛みを感じているようです。
マンチカンは可愛い猫ですが、他の猫よりも早めに介護のサポートが必要になり、病院への受診回数も増えるでしょう。
可愛いさだけでなく、最期までお世話できるかしっかり考えてから家族に迎え入れましょう!
マンチカンはかわいそう?平均寿命
一般的な猫種の平均寿命は15歳~18歳で、どんどん長寿化しているなかで、マンチカンの平均寿命は約11〜13年と言われています。
マンチカンは、遺伝的な異常によって健康リスクを抱えているため、適切な環境で飼育しましょう。
- 段差をできるだけ少なくする
- 定期的に健康診断を受ける
- 体重管理をする
将来は関節をサポートする装具などが必要になるケースもあるため、しっかりサポートできる環境を整えましょう。
確かに劣勢遺伝子同士を掛け合わせているため、かわいそうと言われればそうかもしれませんが、一生懸命に生きてるため、マンチカンを家族に迎え入れる方は、精一杯幸せにしてあげてください。
マンチカンを飼っている我が家が気をつけていること
骨軟骨異形成症のマンチカンを飼っている我が家で気を付けているポイントを紹介します。
シニア用のキャットタワーを設置
現在6歳ですが、シニア用のキャットタワーを設置しています。
段差が低く幅が広い物をがおすすめ!
我が家は、高さが調整できるキャットタワーで、上から2番目の高さにし、壁側に引っ付けて転落防止を意識しています。
低めのキャットタワーもおすすめ!
体重の管理
食べるのが大好きな子ですが、食事管理をして体重が増えすぎないように気をつけています。
体重が増えると関節への負担が大きくなるので、毎日エサの量を測っています。
ブラッシングやマッサージ
関節が固くなり、下半身に毛づくろいが下手なため、小まめにブラッシングしています。
基本的には前足しか毛づくろいしません。
シッポのつけ根あたりに毛が溜まるので、1週間に1回を目安にお手入れしています。
また、血流も悪くなるので、背中から足先まで優しく撫でながらマッサージすると、気持ち良さようにしていますよ。
気に掛ける点が少し多いですが、可愛さ満点のため、マンチカンを飼いたい人はしっかりケアしてあげてください。
【まとめ】マンチカンは健康リスクがあるがかわいそうな猫ではない
マンチカンは、愛らしい見た目と短い足が特徴の猫種ですが、遺伝的な異常によって健康リスクを抱えています。
確かにかわいそうな一面はありますが、好奇心旺盛で甘えん坊な子が多い猫種です。
マンチカンを家族にと思っている人は、必ず病気のリスクを理解したうえで、最期まで責任を持って大切に育ててください。